れいわ新選組、大麻法改正に反対

大麻の有害性に関するデータを示し、他の薬物と比較して低い有害性を指摘

れいわ新選組は、衆議院で2023年11月15日に可決された大麻取締法改正案に反対を表明しました。大麻の医療利用支持しつつ、厳罰化に強い懸念を示しました。新設の「使用罪」について、慎重な議論の不足と恣意的な進め方を批判。厚労省の会議での不自由さや、有害性データの偏りを指摘しました。

医療目的の大麻解禁に賛成しながら、法案に含まれる「使用罪」には深刻な懸念があるというのがれいわ新選組の主張です。この政党は、国民に対する政策決定時の慎重さや公正な議論の不足を指摘しています。

厚生省により集められた有識者数十名が参加した会議による2021年の報告書では、使用罪創設に強く反対の意見を表明した委員が3名いたが、2022年に同趣旨の新たな会議体が設けた際に反対を表明した委員が1人も選ばれなかったことを例に挙げ、一部の政策決定者の見解に偏った議論や、特定の意見の排除など、れいわ新選組は厚労省の会議体における委員選出や意見形成の問題にも言及しました。

また、世界的医学雑誌『ランセット』(2010年11月)に掲載された論文や、大麻の有害性に関する科学的データや、他の薬物の検挙者数の動向を引用し、大麻の有害性が実際には他の物質よりも低いことを示しました。さらに、恣意的な議論の背後には政府内の思惑や権限拡大の意図があるのではないかと疑念を呈しています。

このような問題点を指摘した上で、れいわ新選組は参議院での審議に向けて、使用罪を削除する修正案を提案する意向を表明しました。厳罰化を進める際には客観的な事実や議論の必要性を強調し、公正な法整備を求めています。

【声明】大麻取締法等改正案に反対する理由(れいわ新選組2023年11月14日)

声明文掲載先:れいわ新選組公式ウェブサイト