大麻草原料の医薬品解禁と使用罪新設で乱用対策強化へ
新たに「使用罪」を導入することが決定された
自民党の厚生労働部会が、大麻草を原料とした医薬品の国内使用を合法化する法案を了承。同時に、大麻の乱用に対処するため、新たな「使用罪」を導入することを決定。政府は与党の承認を受け、法案を20日に臨時国会に提出予定。
大麻は主に、幻覚作用のあるTHCと抗てんかんや抗不安作用のあるCBDの成分からなる。CBDは国外で抗てんかん薬として使用されており、日本では治験は可能だが、実際の医療での使用は現行法で制限されていた。医療関係者からは、CBDの使用解禁が要望されていた。
現行法では大麻の所持や栽培は禁止されているが、大麻の使用に対する罰則は存在しなかった。若者の大麻使用が増加しており、使用罪を導入することで乱用への対策を強化する狙いだ。法改正は2024年中に施行予定。
配信元:日本経済新聞