『カンナビノイドの科学』大麻の医療・福祉・産業への利用
基本情報
監修:佐藤均(昭和大学薬学部教授) 編日:本臨床カンナビノイド学会 出版:築地書館
概要
大麻草に含まれる104種類の生理活性物質であるカンナビノイド。 本書では、カンナビノイドを以下の観点から考察している。
- 植物学
- 薬理学
- 医科学
- 海外事例
- 法制度
- 教育
- 社会経済的な影響
そのうえで海外ではすでに医療品や嗜好品として公に利用されているこの物質について、てんかん、老人退行性疾患、精神疾患の治療への有効性を解説している。
脳内マリファナ
本書の第4章では人体にあるエンド・カンナビノイド・システムについて解説しており、脳内マリファナと受容体の発見など興味深い内容になっている。
脳内マリファナとは、てんかんを抑えるとして研究が進んでおり、内因性カンナビノイドとも呼ばれるもともと脳内に存在している大麻(マリファナ)に含まれるカンナビノイド(精神作用物質)の類似物質である。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構が2016年にアメリカのCell Reportsで「脳内マリファナがてんかんを抑えるしくみを解明」について」という論文を発表している。
書籍情報
出版社 | 築地書館 |
発売日 | 2015/10/12 |
言語 | 日本語 |
単行本 | 215ページ |
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